ごあいさつ

本研究室は,有機分子の集積によって構成されている分子性伝導体を中心に研究を進めています.分子で構成されている有機物質の特徴は“やわらかい”ことです.この特長から,近年,有機ELデバイスなどの軽量で“曲がる”エレクトロニクス材料として注目されています.当研究室では,このような分子性有機物質の基礎的物性(金属-超伝導-絶縁体)の解明,新物性の開拓を目指しています.

分子性有機物質は,無機物質と比べて“やわらかく”大きく広がった分子軌道や電荷の分布,また分子自身の持つ構造自由度などのために,電荷-スピン-分子格子-分子内結合の間にゆるやかで大きな自由度を有しています.このナノ分子サイズの“やわらかい”複合的自由度と強く関係している超伝導から絶縁体までの多彩な電子状態がバルクな物性として現れます.このような分子性物質の特長をフルに活かして,電子物性物理の重要で興味ある問題にチャレンジしています.


有機超伝導体k-(BEDT-TTF)2Cu[N(CN)2]Br(左) 導電性高分子PEDOT:PSS(右)

卒業研究(学部4年生),大学院希望の方へ

平成30年度大学院入学試験(一般入試平成29年7−8月実施)と外部自己推薦入試(5-6月)が行われます.
詳細は理学研究科物理学専攻大学院入試案内ページ(こちら)
当研究室は,本学理学部物理学科(4年生),理学研究科物理学専攻(修士,博士課程)の協力講座(物性実験I 分子物性物理)になっています.研究内容に興味を持っていただいた方は,ぜひ見学,相談(進学,研究)にお越しください.他学部や他大学(編入学)の方も歓迎いたします.(あらかじめ佐々木まで見学日時など相談ください.連絡先:お問い合わせメンバーページ参照)

液体窒素,液体ヘリウム利用のための安全教育

金研で液体寒剤(液体窒素,液体ヘリウム)を共同利用も含めて使用する場合には,安全教育を受けなければなりません.年1回の利用者講習のほかwebを使用したe-learningを受講してください.
e-learningコースへのリンク

最新情報&更新情報 (過去の情報はこちら))

2017.11.28 東大物性研下澤助教,山下准教授,上田助教,森教授らと橋本助教らによる共同研究による電子とプロトンの連動による新しい量子液体状態に関する論文がNature Communications誌に掲載になりました.論文はこちら.プレスリリースはこちら

2017.10.19 2017年12月4−6日に金研WS「多自由度・多階層性が協奏する物質材料システムの科学」を開催します.詳細はこちら プログラム(171117版 2017.10.2 新しいメンバー(インドネシアからM1(IGPAS) Muhammad Khalish Nuryadin君,谷垣研からB4齋藤嘉彦君が加わりました.詳細はメンバー

2017.9.28 佐々木智君(2016年度博士修了),橋本助教らによる分子性電荷秩序物質の電荷ガラス状態に関する論文がScience誌に掲載になりました.論文はこちら.プレスリリースはこちら

2017.9.8 小林亮太君(D2),橋本助教らよる分子ダイマー化強度の違いによるダイマーモット絶縁体と電荷秩序絶縁体の変遷についての論文がPhys. Rev. Bに出版されました.論文はこちら(APS).

2016.9.18 小林亮太君(D1)が日本物理学会領域7優秀ポスター賞を受賞しました.(授賞式の様子).

2016.7.1 橋本顕一郎助教が原田研究奨励賞を受賞しました(授賞式の様子).