佐々木孝彦 Takahiko Sasaki

     名前(Name)  e-mail  tel***  room
 教授
Professor

2000年頃

2010年

2018年頃
 佐々木孝彦
Takahiko Sasaki
takahiko.sasaki.d3*  2025  1-306

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略歴


生年月日 1964年4月27日 仙台市青葉区土樋 (金研から歩いて10分,広瀬川近く)

幼稚園:仙台聖愛幼稚園
小学校:仙台市立荒町小->中山小->広島市立井口小
中学校:広島市立庚午中->井口中->金沢市立高岡中
高校:石川県金沢泉が丘高->北海道釧路湖陵高

1983年 東北大学工学部応用物理学科入学
1987年 東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻進学
1992年 同上 修了 (金属材料研究所深瀬研究室)
1992年 東北大学金属材料研究所低温電子物性学研究部門深瀬研究室助手
1999年 同上 低温物理学研究部門小林研究室助教授(2007年 准教授)
2010年 同上 低温電子物性学研究部門教授

1996−1997年 ドイツ バイエルン州科学アカデミーWalther-Meissner-Institut 客員研究員
1999年 Max-Planck-Institute for Chemical Physics of Solids (ドレスデン)客員研究員

専門:低温物性実験(キーワード:分子性有機導体,試料合成,照射欠陥,高磁場中輸送測定(H<30T),赤外分光,磁気トルク)
得意種目:モノつくり,イベント企画調整,小学生のお相手,バレーボール,茶飲み話
不得意種目:徹夜実験,強行スケジュール(出張,実験)

学生の皆さんへ

私が4年生の卒業研究を行っていた1986年に,銅酸化物の高温超伝導体が発見されました.その後の高温超伝導フィーバーのなかで私自身は,大学院生時代には直接高温超伝導体を扱うことなく,有機伝導体の低温超伝導やフェルミオロジーの研究を行ってきました.酸化物と有機物とモノはまったく異なりますがどちらも大変面白い物質です.有機物質の研究を行いつつ高温超伝導体の進展をすぐ隣に触れられたのは大変良い刺激になっていました.凝縮系物性物理で取り扱われる興味ある振る舞いをする物質は,酸化物,無機金属,有機物と様々ですが,そこで主役となる電子やスピンはそもそもみな同じです.同じ電子やスピンもそれらが活躍する舞台が異なると,多種多様な個性を持った物理現象が現れてきます.学生の方には-物質の多様性の中に潜んでいる基本的で統一的な物性概念-を探求する面白さを感じてほしいです.そのためには自分の研究だけではない広い視野(多様な物質への興味,幅広い物理はもちろん人生や社会,経済,文学から人付き合い)と研究するためのポテンシャル(はんだ付け,旋盤加工から実験データ解析,図面の書き方までの実験技術,論理的思考,表現力)が必要です.人生のなかで大学4年生−大学院生の期間は,このような自分の“ポケット,引き出し”の数を大きく増やす最後の機会だと思います.一つの研究室担当していますが,本研究室を希望していただき所属する“運命”を持った方には是非,研究の面白さを私たちと共有してもらいたいと思っています.このために,“風通しの良い”研究室にしたいと考えています.ただし,このような研究と研究室生活の面白さを味わうには,真摯な努力,忍耐と研究室の一員としての責任感も必要です.この時期の経験は研究者としてだけではなく,きっと社会に出るときまたその後の人生を豊かにするためにも役に立つと思います.意欲があり,明るく前向きな皆さんの参加を待っています.